精神障害者雇用セミナーに参加してきた
数日前の話なのですが、 知り合いのつてで精神障害者雇用セミナーに行ってまいりました。
主に企業や事業所向けのセミナーだったのですが大学の教授が来て話をしてくれる会だったんですね。
そこで色々な話を聞いてなんとなく感じたことをまとめていこうと思います。
まず1番に思ったことは
「当事者と支援者側には理解の壁がある」ということですね。
例えばですが今回は主にアスペルガー症候群の方をピックアップされて取り上げられていたのですが話をされている方がそれをきちんと理解していないのか本当に必要な部分を軽く流してどうでもいいところを「~という特徴です!」と長々しく語っていました。
勿論説明の前に「個人差があるので…」とは一言いれていましたが、 それでも見当違いだなぁと聞いていて感じました。
また、 例題に挙げる人の例が極端すぎるのも知識の無い人には誤解を招くのでは?と感じました。
「発達障害者は特性的に偏っていますがそれを生かすことで○○ができます。 例えばこの人は1度見た風景を記憶して描くことができます。」
「発達障害者でも感覚過敏を生かして絶対音感で音楽をやっている人もいます。」
等々……。
そんな一握りの人を例に出して企業に説明して、 起業が真に受けたらどうするのだろう。
そういう懸念が浮かびました。
確かに発達障害でもそういう人もいるでしょう、 けれどそれは一握りの人間であって大多数の人は自分の特性を生かせず、 偏った特性に苦しんでいます。
そこをひた隠しにする意味ってあるのだろうか?
と、 私は感じました。
また、 そのセミナーで思ったのは企業側にとって発達障害者はお荷物だと思われてるということですね。
とある質問で
「うちの職場にもグレーの人がいてその人に病院に行って診断を貰うように仕向けるにはどうすればいいですか?
また、 自覚をさせるにはどうすればいいでしょうか?」
というものがありました。
まだ発達障害かも分からないのにまるでそれが前提のように話をするんですね。
まるで差別のような発言に個人的には不快な気分になりました。
といっても勉強になる部分もあり
「企業はこう思っているのか。」
「私がモチベーション上がらないのはこれが原因か。」
などと色々知ることができて良かったです。
4月から精神障害者の雇用比率が上がりますが、 企業と当事者の間にはまだまだ壁があると感じました。